ワタシの日記

日々をとりとめもなく。

ハレの日、入学式

 

music69story.hatenablog.com

 

日にちが開いてしまいましたが、こちらのブログの続きです。

 

 

入学式といえば新生活への希望に胸膨らませる「ハレの日」だけれど

三男の気持ちも私の気持ちもどんより。おまけに天気は本降りの雨。はぁ…

 

午前中に会った様子では入学式に出席するかどうかが心配でした。

本人も私が寮から離れる時に出るかはわからんと言っていましたし…

先生が「昼前にリハーサルがあるから頑張ろうね」と朝声をかけたときには

一応「はい」という返事だったとのことだったので出てくれると信じ

ふたたび学校へ向かいました。

 

到着し、他の保護者と共に小さなホールに入る。

新入生はもう入場し着席しているが後ろ姿である。

三男は…と…

あ、たぶんあれだ。

後ろ姿なのと多少距離があるので確信が持てない。

私は斜め後方に着席し三男と思しき学生をじーっと観察。

やっぱりそうだ、と胸をなでおろした。

 

しかし、後ろ姿でもわかるが元気がない。

もともと痩せているところにご飯が喉を通らないし睡眠不足ということで

強風が吹いたらどこかに飛んでいってしまいそうだ。

背中も丸まっているし。

 

ほどなく入学式が始まり

校長挨拶、来賓挨拶、在校生挨拶、新入生挨拶、先生方の紹介と進んで

コロナ禍の短縮モードで30分で終了。

 

続いて記念撮影

壇上に並ぶ学生と先生。三男悲壮感ただよう表情で

カメラマンがみんなに「笑って〜」と声をかけたことで

全体的に表情が緩んでいる中、全く表情変わらず覇気もなく

 

そんな三男に私は内心ちょっと笑っちゃったけど

本人は必死だし苦しいし相当しんどいんだよね…ごめん。

撮影が終わって学生は退場、オリエンテーション

 

私の方は三男は大丈夫だろうかと後ろ髪を引かれつつ

入寮当初から相談にのってくださっていた学校の事務職員の方に

よろしくおねがいしますと挨拶し学校を後にしました。

 

前回引越しで来たときは日帰りだったのですが夜道が暗くてよく見えず運転が怖かったので今回はホテルを取って泊まることにしました。

学校は海の近く。

海なし県民なので、泊まって海の幸食べてお風呂入って〜観光してから帰っちゃお!

って思って事前に予約したの。

 

こういう状況になってしまって正直

観光するのも海の幸食べるのも気が引けるというか

罪悪感を感じます。

でも、

取りやめるとか楽しんじゃいけないというのも違うかなと思い

予定通り行きたかった施設へ向かいました。

 

到着して駐車場に車を停めてふとスマホを見ると

三男からLINEが。ドキッ。

 

もう帰った?

 

と聞かれ

 

帰る途中

 

と思わず嘘の返信をしてしまいました。

苦しむ三男をさしおいて観光していることに気が引ける、とか罪悪感から

というのではなく(全くないとは言いませんが)

恐怖からなんですよね。

 

私が今日は宿泊して学校や寮の近くにいると三男が知ることで

連れて帰ってくれと言われるのではないか、という恐怖

そして

そう言われたら「可哀想」と思って私は連れて帰ってしまうのでは、という恐怖

入ったばかりの学校を辞めることになるのでは、という恐怖

です。

 

私は三男からのLINEですっかり動揺してしまいました。

 

つづく